すずき

錫器

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錫光「アイスペール」

はるか昔から使われていたとされる錫(すず)。日本に伝わったのは1000年以上前とされています。当初、大気中の湿気を寄せ付けない材質のため、茶壷として重宝され使われていました。その後酒器などに使われるようになっていったといわれています。現在では茶壷に代わって茶筒となり、また酒器はビアグラス・ワイングラスやロックグラスなどに代わっています。

錫器を作る錫師の技術は非常に卓越しており、茶筒などは外気の湿気から守るため、ミリ単位を超える細かい技術が要求されます。特筆すべきは蓋を本体の先に載せると、その重みのみで“すーっ”と表面を滑るようにゆっくりと降りてきて、ピタッと蓋が閉まるようすです。

また、酒器は錫の魅力を味わうのにまさに適しています。熱を伝える能力に優れた錫のグラスは、注いだ瞬間に中の液体とほとんど同じ温度になるからです。そして、長い間保温し続けます。また、高級感あふれる重みも忘れてはならない魅力であると言えるでしょう。

錫器の工程は以下のような流れとなっています。

1.熱で溶かした錫の温度を微調整しながら、型に入れる。

2.適度な硬さになったところで型から出す。

3.ろくろ挽きをして形を整える。(これが錫の代表的な工程とされ、錫師は別名錫挽き師とも言われる)

4.特殊なニスで絵を入れる。

5.うすい硝酸に入れて梨地にする。(絵を入れたところは保護される)

6.表面に漆を塗る。

7.全体に磨きを入れ、光沢を出す。

錫器の魅力は一度手にとってみると理解して頂けることが多いでしょう。機会があったら、是非錫のビアグラスで冷たいビールを一杯飲んでみてください。きっと自分用のグラスが欲しくなるほどの魅力を感じていただけることでしょう。

錫光「茶筒」
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