こふん

古墳

3世紀後半から8世紀初めにかけて、土を高く盛り上げた墳丘(ふんきゅう)をもった墓が多く作られるようになったことが古墳の始まりとされています。特にこの約400年間は日本全国で約30万箇所ほどの大変多くの古墳が作られたことから「古墳時代」と呼ばれています。古墳の大きさや形は様々で、大きいものですと全長が400mを超えるものもあり、形も丸いドーム状に土が積まれた“円墳”、四角形に土が積まれた“方墳”、そしてこの二つを組み合わせ、鍵穴のような形に土が盛り上げられている“前方後円墳”などがあります。これらの大きさや形は死んだ人の身分などにかかわりがあるのではないかと推測されています。

また、死者とともに一緒に埋葬される副葬品(ふくそうひん)も武具や鏡など様々な種類があります。その中でも特に埴輪(はにわ)に関しては様々な説があり、古墳が造られるようになった初期は、身分の高い死者とともに身の回りの世話をしていたものが、死後も主人が不自由しないようにと生きたまま一緒に埋められてしまうようなことがあったようです。それを見かねて、生きている人間の代わりに人や動物を形どった埴輪を一緒に埋めるようにしたという説もあります。また、埴輪が棺を囲むように多数並んでいるところから、侵入を防ぐ砦としての役割を果たしていたのではないかという説もあります。またこの外部者の侵入を防ぐという面から、古墳の周りに水を張れる溝を作って、容易に入って来れないようになっていることもありますが、これは死者と生者の世界の境目を表しているという説もありまちまちです。

このように古墳そのものに関しても、またこの古墳時代に関しても、かなりのことがまだ謎のままなのです。世界三大墳墓に数えられている大仙古墳に関してさえ、現在でも誰が埋められたのか定かではありません。これでも一昔前に比べると、1950年頃から始まった国土開発において、日本全国で古墳や遺跡が出土し、研究のための材料が少しずつそろってきたおかげで解明されてきたほうです。それ以前は、特に古墳時代前期は「空白の時代」と呼ばれて、まったく分かっていませんでした。今後は出土した資料を元に、だんだんと解明されていくことでしょう。そのような歴史的究明心とたくさんのいまだ解明されていない謎が、多くの人々を古墳へと導いているのでしょう。

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