つがるぬり
津軽塗
漆器 | 青森県 | 知る ◢
青森県弘前を中心に作られてきた日本最北端の伝統漆器「津軽塗」。江戸時代元禄から300年以上の歴史があります。その始まりは津軽藩のお抱えの塗師池田源兵衛が苦心の末、従来の漆塗の技法から地域性にあった技術を生み出したことにあり、明治時代初頭から産業として発展してきました。
津軽塗の特徴として、非常に耐久性がよく重厚な美しさがありますが、これは塗っては研ぐ塗っては研ぐという作業をひらすら繰り返す「研ぎ出し変わり塗り」といわれる技法が使われているからです。馬鹿がつくほど丁寧に何度も繰り返し行われることから「馬鹿塗り」とも呼ばれるほどです。今では大変手間のかかる技法のため、他地方ではすでにほとんど使われなくなっていると言われています。
そうして出来た「津軽塗」は温もりと潤いにあふれ、使えば使うほどに体に馴染み、使い手の心を引き付けて離さないものになっています。これも複雑な工程を経て、手間隙かけたからこそ成しえる職人技だからであると言えます。ただ漆を塗り重ねるだけではなく、職人の心をも塗り込めているのです。また400種類以上の様々な塗の技法の中で現在も残っている主なものが唐塗、七々子塗、錦塗、紋紗塗です。更に豊かな表情を持つ漆器にするため、これら複数の塗りを組み合わせた技法も継承されています。
唐塗(からぬり)
津軽塗を代表する塗りです。唐塗独特の複雑な斑点模様は、塗っては乾かし研ぐという、全48の工程と2ヶ月以上の日数を要する大変手間のかかる塗りです。
紋紗塗(もんしゃぬり)
籾殻の炭粉を蒔いて研ぎ出す渋好みの塗りです。地に艶消しの状態を残しながらも黒漆模様に美しい艶を持つ塗りです。
七々子塗(ななこぬり)
漆塗り面に菜種の実を蒔いて江戸小紋風の輪紋を出す塗りです。その模様が魚の卵(ななこ)を思わせるところから、ななこ塗と呼ばれています。
錦塗(にしきぬり)
ななこ塗をベースに模様を書き加えた塗りです。錦のような華やかさを感じさせる塗りです。
紋紗塗(もんしゃぬり)
籾殻の炭粉を蒔いて研ぎ出す渋好みの塗りです。地に艶消しの状態を残しながらも黒漆模様に美しい艶を持つ塗りです。



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