おんせん

温泉

日本は世界でも有数の火山国であり、それゆえに豊富に温泉が湧き出る温泉国であることは世界的にもよく知られています。温泉とは、地下水が火山地下にあるマグマの熱や硫化水素ガスなどで熱せられて水蒸気となり地上に噴気しているものだけではなく、高温ガスにより非常に高い温度で熱せられた地下水が断層など、岩盤の割れ目に沿って上ってくる間、まわりの岩石を溶かしながら様々な成分を含みつつ地上に湧き出しているものもあります。

日本では、温泉に関わる法律(温泉法)があり、そこで温泉と認められるものは、湧き出した水の温度が25℃以上でなおかつ、水1kg当たりに含まれる成分がある一定の数値を満たしたものに限られていますが、実際はその水温以下の冷たい温泉も数多く存在しますので、名前が知られている以上に日本には温泉が湧き出している場所が数多く存在します。

温泉の歴史は、温泉が湧き出ていたところから石器時代の土器・石器が発見された例もあり、有史以前から何かしらの形で利用していたのではないかと考えられています。その後文献などで確認できる範囲では、平安時代に歴代の天皇が温泉への行幸をしていたことや、一部の貴族と呼ばれる身分が高い人が温泉に入浴したことなどが記されていますが、この時点ではまだまだ庶民の楽しみとはいえない状況だったようです。一般の人々が温泉を利用するようになったのは、「湯治(とうじ)」と呼ばれる温泉につかることで病やけがを治す療法が広がってきた頃と伝えられています。その後それが長じて旅人達から旅行の途中で温泉地によるようになり、また全国の神社仏閣を巡る、寺社詣と呼ばれる行為が一般市民の間で流行し、温泉地が日本全国に飛躍的な広がりを見せていきます。

現在親しまれている温泉の泉質はほどんどの場合、20種類以上の成分が含まれています。その成分によって様々な効能があるとされていて、神経痛・筋肉痛・腰痛・打撲などの外的疾患や肝臓病などの内臓疾患、疲労回復や特殊なものだと美白効果があるとされている「美人湯」と呼ばれる温泉などもあります。これらは単なる宣伝文句ではなく、個人差はありますが、ある程度の効用を立証された上で告知しておりますので、実際に体験し確認して、自分の体質に合った温泉を発見することも楽しみの一つでしょう。

また、各温泉地では観光客を相手に地域の特色を生かしたサービス(食事・お土産品)や施設を整え、老若男女がそれぞれ楽しめるように観光地化しており、仕事や生活の疲れを心身ともに癒したい人たちが、レジャーや家族サービスも兼ねて利用できるということもあり人気を集めています。

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