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箱根寄木細工

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箱根寄木細工は、色合いの異なる50種類以上の天然の木を使って作られ、その製品は箱、引き出し、盆、皿、茶托、小箪笥、装身具として主に使用されています。現在、神奈川県の小田原市、足柄下郡箱根町で生産されています。

箱根寄木細工の特徴である矢羽根、三桝(みます)、乱寄木、ウロコ、剣花、紗綾形(さやがた)などの幾何学模様や茶や白や黒、黄や赤の色はすべて違う種類の木を組み合わせて表現されています。それは多種多様な木々を擁する箱根の山が生み出した、精緻な工芸品であり美術品というほかありません。

箱根寄木細工は江戸時代後期に箱根山の畑宿で始められたとされ、初めのうちは乱寄木や単位文様による寄木細工が主流だったと言われています。それが明治時代の初めに静岡方面の寄木技法が入ってきて、これが連続文様の小寄木として確立されました。箱根は、緻密な手工芸の技法によって広く知られる、国内では唯一の産地となっています。

<作り方>

1. 材料を乾燥させます(日陰干し)。

2. 製作する寄木の紋様を決め、材料を選びます。 代表的なのは、市松・麻の葉・青海波・紗綾形(さやがた)・二崩(にくずし)・三桝(みます)・奴(やっこ)・矢羽根などですが、最近では、創作的な紋様も開発されています。

3. 紋様にする有色材の複数を、それぞれ必要な厚みに手鉋で削ります。材面に膠(にかわ)を塗り、重ね合わせて接着し、締め台で締めつけます。これが、「紋様の基礎材」となります。

4. 文様の基礎材の端を45度の角度に削り、型に入れて手のこで切断します。さらに、角度を正確にするため削り用型に入れて鉋(かんな)削りをし、「紋様部材」を作ります。

5. 同形の紋様部材を組み合わせて膠で接着、木綿紐で締めて「単位紋様材」を作ります。

6. 単位紋様材を2つ、4つと組み合わせて膠で接着し、紋様を拡大していきます。また紐で締め、手のこで一定の厚みに縦あるいは横に切断して、いくつかのブロックを作ります。複数のブロックを連続紋様となるように組み合わせることで「組織紋様」ができ上がり、これが「寄木種板」となります。

7. 寄木種板を、特殊な大鉋で薄く一枚ずつ丁寧に削り出します。こうして削ったものを「ヅク」といいます。

8. 削られたヅクは通常曲がっていたり、縮んでいたりするので、アイロンで伸ばします。和紙で裏打ちすることもあります。

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