おおだてまげわっぱ

大館曲げわっぱ

木工品 | 秋田県 | 知る

秋田音頭にも歌われる大館曲げわっぱは、自然の厳しさに耐えた弾力性の高い天然秋田杉だけを利用して作られる「曲物」と呼ばれる容器の一種で、秋田県がその産地となっています。主に櫃(ひつ)、水差し、盆、すし鉢、弁当箱、菓子器、小物入れ、コーヒーカップ、ビールジョッキとして使われています。大館曲げわっぱの魅力は、天然の秋田杉の柾目(まさめ)と香りが冴(さ)え、木目は真っ直ぐで弾力に富んでいること、年輪の間隔は細かくきれいに揃っていることなどです。鮮やかな赤、淡黄色の明るく美しい木目が生かされた製品には、シンプルながらも美しさと気品があり、軽いながらも強靭であり、日常の身近な容器として使い勝手の良さも兼ね備えています。

大館曲げわっぱの発祥

1602年、関ヶ原の戦いで敗れた豊臣方の武将であった佐竹義宣が、徳川幕府によって、それまでの領地であった水戸から秋田へ移転させられましたが、そのころの秋田の領民の暮らしはとても貧しく、その日の生活に困る者さえいるくらいでした。そこで大館城主となった佐竹西家は、秋田の領民の生活をよくしようと、領内の豊富な森林資源を利用し、副業として曲げわっぱの製作をするよう下級武士たちに命じ、それを奨励しました。また農民には、年貢米の代わりとして、山から城下まで原木を運ばせたと言われています。製品は酒田・新潟・関東などの地域に運ばれました。

<作り方>

天然の秋田杉を手割り、または製材により薄く剥(は)いで、熱湯につけます。

板が軟らかくなったところで取り上げ、台の上でコロという道具に巻き込むようにして曲げ、重ね合わせ部を仮止めして自然乾燥させます。

乾燥後、接ぎ手の部分を接着剤で接着してから、閉じ穴を開け、この穴を桜の皮で縫い止めます。

蓋(ふた)板または底板を入れ込み、接着して仕上げます。

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