ぎんき

銀器

金工品 | 知る

銀器の歴史は古く、延喜式(916年)という法律が書かれた全50巻にわたる文献の中に、銀製の食器や酒器の記載を見ることができます。江戸時代中期には、貨幣を作る金座・銀座があり、大名が集まる政治経済、文化の中心となっていた江戸で、彫金師の彫刻する器物の生地の作り手として、銀師(しろがねし)と呼ばれる銀器職人や、櫛、かんざし、神興(みこし)金具等を作る金工師と呼ばれる飾り職人が登場し、銀器は町人の間でも広く使用されていました。明治維新後は、これらの職人が彫金、鍛金など、分業化することにより、ますます技術力を高め、さらには諸外国への儀礼贈答に、銀製品を採用した国策にも助けられ隆盛を極めました。こうして銀器が特産工芸品としても広く知られるようになり、現在もその技術が脈々と受け継がれています。

技法には、鎚で打ち出した立体的な製品に、鎚とタガネで表面に模様を打ち出す技法の「鍛金(たんきん)」、絵柄・模様をタガネで彫る技法の「彫金(ちょうきん)」、絵柄の部分を切り抜き、赤銅など、別の金属をはめ込む技法の「切嵌(きりばめ)」、「鑞付け」の4つがあります。銀は、金のように派手ではないながらも、鈍い光のなかに深い味わいを秘め、使うほどに風合いや価値が増す、独特の魅力を感じることができます。また、どっしりと重厚な 存在感と温かみを感じさせてくれるので、海外の製品にはない、日本独特のテイストが感じられ、和室洋室問わず、日本家屋にもよくなじみます。

銀器は優雅で長持ちし、その上、無害なため、器物、置物、装身具等、日常生活の様々な分野の製品が作られ、色々な場面で活用できる事も魅力のひとつです。

銀器の注意点

銀製品は長い間使用しないと、変色します。

変色も風合いとなりますが、日常品においては、毎日のように使用し、手入れをすると輝きを保つことが出来ます。使用後は良く洗浄して柔らかい布で拭きます。もし黒く変色した場合は柔らかい布に市販されている銀磨剤、または重曹、歯磨き粉などを布に付けて汚れをふき取り、さらにきれいな布で乾拭きすると効果があると言われています。

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