せんす
扇子
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扇子(せんす)は団扇(うちわ)と同じく自分の手で風を送って涼を得るために作られたものです。扇子もやはり竹でつくった骨の部分に紙を貼って作られます。各骨の根元に小さい穴を開けます。この穴を一箇所に束ねて金具を通して固定します。そうすることによってこの穴を中心に広げますと、紙を貼った面が半円を描くように放射線状に広がります。また広げられた面は各骨に沿って折り目がつけられています。それによりこの折り目に合わせてコンパクトたたむことが出来るのです。この一点に集中させて重ね合わせ穴を開けた部分を「要(かなめ)」と呼びます(要の部分が壊れますとせんす全体がバラバラになってしまうので大切なところです。このことから「要」を大切な部分と言う意味として一般によく利用される言葉になっています。)
扇子は「扇」と一字で書いて「おうぎ」とも呼ばれます。同じものです。扇子も扇も簡単に言い表しますと、「折りたたみ式うちわ」なのです。
扇子の利用
扇子は8世紀ごろに日本で発明されたもので、あおいで涼をとる以外にその利便性や美しさから、色々な利用のされ方があります。
1. 平安時代には扇の面に定型詩(和歌)を書いてしゃれた手紙として利用したり、花を乗せて送ったりして自分の気持ちを相手に伝えるコミュニケーションツールとしても使われました。
2. 落語家による落語のツールとして(扇子を落語のテーマにあわせて、はし・刀・杖・槍・・・などのに見立て、使われています。
3. 挨拶における境として、正式な挨拶の時に、正座をして手前に扇子を置きます。これは自分と相手とを扇子を境に立場の違いを明確しすためです。
4. 日本舞踊の小道具としてつかわれます。これは扇子の美しさを生かしたものです。
5. 芸者さんとの遊びの一つに投扇(とうせん)というのがあります。これはお座敷で扇子をひろげて投げる遊びです。
6. 鉄扇は扇子の骨が鉄で作られており、刀の代わりに使用されたもので、警察官の警棒のようなものとして使われました。
これら以外にも弓やの的、和服を着たときの短剣の代わりとして帯に差したり、将棋の棋士の思考の集中力を高める小道具としてなど色々な人たち、場面で利用されています。日本で発明された扇子は西洋にまで輸出され、17世紀のパリには扇子を扱うお店が150店を超えるほどありました。またエジソンが白熱電球のフィラメントに扇子の骨(竹製のヘラ状のもの)を使用して成功したと言われています。




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