みかわちやき

三川内焼

陶磁器 | 長崎県 | 知る

長崎県佐世保市三川内町で400年の歴史を誇る伝統工芸品「三川内焼」。その始まりは安土桃山時代に時の将軍豊臣秀吉の朝鮮出兵においてすぐれた陶工を日本に連れて帰り、日本で窯を開かせたのが始まりとされています。

三川内焼の特徴の一つにその透き通るまでの白さがありますが当初は良い材料が平戸島内で見つからず、様々な場所を回り探し求め、それら陶工たちが最後に行き着いた場所が三川内だったとのことです。1670年代に当時は砥石として天草より移入されていた白い石を発見し、試し焼きしたところ、優秀な陶石であることがわかり、その後、天草陶石と網代陶石の調合によって、純白の白磁を完成させるに至り現在の三川内焼の根源たる基礎を築き上げることになります。

その後江戸時代が終わると、今まで身分の上の人たちが守ってきた体制が崩れ、自分たち自身での経営を余儀なくされ、一時は閉鎖寸前にまで追い詰められますが、豊島政治という人が再建に乗り出し、販路を広げ技術を習得させる学校まで開いたことにより、見事に立ち直り現在に至っているのです。

三川内焼の大きな工程

1.土づくり

焼き物を作る上でまず基本となる大事な行程。三川内焼の白さの元である天草の土は欠かせない。

2.形を作る

ろくろを回して作成したり、作りたい作品の型に土を流し込み作成。ろくろを回して作成する技術ももちろん自分のイメージ通りの作品を作るための型を作ることも熟練した技術を要する。透し彫りの場合は型に流し込んである程度固めた後に、更なる加工をしていく。

3.素焼

800度の温度で仮に焼いて固める。このときはまだ土の色に近い状態。

4.下絵付

呉須という絵の具で唐子や山水絵等を線描きする。

5.だみ入れ

線描きされた絵に濃淡を付ける。

6.本焼き

 千度以上(1280度から1300度)の高温でじっくりと焼いていく。

7.検品・完成

三川内焼の大きな特徴は以下のようなことが挙げられます。

1.純白なまでの白さ

2.唐子絵(中国の子供が遊んでいる絵柄)

3.透し彫り(香炉などの製作のとき主に用いる技術。中でともした光が外に漏れ出るようになっている)

これ以外にも各工房においてそれぞれ独創的な作品を製作しています。三河内の地には30を超える窯があり、それらの窯の作品を集めた美術館が国道35号線沿いにありますので、ぜひ何日もかけて三川内焼の魅力をじっくり味わってみてはいかかでしょうか。

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