えどきりこ

江戸切子

ガラス細工 | 東京都 | 知る

ガラスの表面をさまざまな形に彫刻し、独特の模様を施した江戸切子。その色あいは時に涼しげに、時に華麗な印象を与えてくれます。江戸切子は江戸時代、江戸大伝馬町(えどおおでんまちょう)で当時ガラス細工を商っていた加賀屋久兵衛(かがやひさべえ)が、ガラスの表面に模様を入れたのが始まりとされています。その後明治時代になると、ヨーロッパの優れたガラス細工の技法や用具が日本に伝えられ、さらに時代とともにガラス素材の開発やクリスタルガラスの加工技術などが進歩し、現在にいたっているとのことです。

その製造工程は、

1.まず加工を施す素材をガラスもしくはクリスタルガラスで製作します。(コップ・ワイングラスなど)

2.図柄の基準となる基本線を素材に描いていきます(割り出し)。

3.模様の基本となる大きな部分をカットします(荒削り)。すべての基本となる模様のため完成に大きく影響をしてくるため、バランス感覚やカットの深さ、大きさの度合いがとても難しく長年の経験を必要とする作業になります。

4.細かい模様をカットしていきます。カットの大きさや模様を入れる箇所によっても、道具を変えて加工していきます。

5.表面がつるつるになるまで磨きます。

6.表面に付着したものや、割り出しで描いた線をきれいに消していきます。

7.最終検査をして完成です。

江戸切子の特徴として、ほかの多くの伝統工芸品のように、贔屓にしていた身分が高い人がいて発展・継承してきたわけではなく、江戸時代に町民が始めた技術がその後の厳しい状況の中でも、町民の手によって守られ継承されてきた純粋な町民文化であるということが言えるでしょう。現在では庶民の生活用品として使われることは当然ですが、大相撲の優勝杯など様々なシーンにおいて使われています。江戸庶民に愛され続ける江戸切子、まだじっくり見たことがない方は、ぜひ一度ご覧ください。

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