おもてなし
おもてなし
「おもてなし」とは日本人が、お客様をお迎えする行動とその心構えを言います。 もう少し話を進めますと、お客様に心から敬意を払い、それを行動で表すことです。 この「おもてなし」は古くは日本の貴族の時代(平安時代)に貴族同士の間で生まれ、それが侍の時代(鎌倉・江戸時代)へと引き継がれました。この「おもてなし」 が広く一般の人たちも広まったのは、武士が統治して世の中が安定してきた江戸時代に、 市民の多くが信仰と娯楽を兼ねた、お伊勢参りが盛んになってからのものです。
全国各地からお参りのために旅してきた庶民たち(農民・商人・職人など)を暖かくお迎えし接待することによって一般の庶民にまで「おもてなし」が広まったのです。 その意味では、日本のおもてなしはホスピタリティに近いのです。ホスピタリティの遠くから来た旅人を、身分の上下なく温かく迎えいれる言葉に大変近いのです。
おもてなしとホスピタリティの違い
では、日本の「おもてなし」ホスピタリティとの違いを述べましょう。お客様に敬意を 払い温かく接客する「心」は「おもてなし」とホスピタリティは同じようなものです。 大きな違いは「行動様式」あります。日本の「おもてなし」は「心」を建物や庭、家具、食器、インテリア、お料理、接客する人の立ち居振る舞い、芸者による音楽、踊りなど、 全てに表現されているのです。何気なく飾られているお花、花瓶、掛け軸、お香にいたるまで、日本の伝統文化(茶道、華道、香道、礼法、書院造という建築・・)の粋が込められております。
おもてなしの底流には、一期一会の考え方がある
この一期一会とは茶道から来る考えです。この地球の歴史には多くの時が流れ、現在多くの人たちが暮らしています。このよう中で、ある場所で、あるお客様をお迎えし接客すること自体が大変大きな偶然の出会い、瞬間である。だからこそこの出会いを、この瞬間を精一杯大切にして接客し、心から満足いただこうとする考え方です。 この考え方が日本独特の決め細やさと伝統文化が融合して作り出した接客が「おもてなし」なのです。
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