しっぽう
七宝
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七宝とは金・銀・銅などの金属の上にガラスのような光沢を放つ色つきの釉薬を落とし、高温で焼いて作られたものを言います。これは古代から続いている技術で、中近東からシルクロードを超えて紀元後7世紀前後に、日本にもたらされたとされており、奈良県の牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん)から出土した亀甲型七宝金具が最も古いとされています。。また、その装飾の美しさから仏教典で「七種の宝石」、つまり金、銀、瑠璃(るり)、玻璃(はり)、鉅亟(しゃこ)、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)にたとえられていることが由来となっているという説もあります。
以前は、身分が高い人の装飾品などを製作していたことから、その上品な輝きと格調の高さは折り紙つきで、現在でも叙勲などの国の勲章に七宝が使われています。
また、一般的な作品としては、ブローチやペンダントなどからタイピンや指輪など、宝飾品的な作品が多く作られています。
最大の特徴は数百種類にも及ぶ色を出せる釉薬にあるでしょう。自然石を使う従来の宝飾品が放つ輝きとは違い、微妙な色彩を工芸士の腕次第で自由に出せる七宝は、あらゆるモチーフを小さな金属の盤面に描くことができるのです。その高度で細かな技術は、世界的にも認められているほどです。
記念日や名前など入れることはもちろん可能ですし、モチーフとなる原画さえあれば、胸元や指に再現することさえできるのです。
遠く外国から伝わった技術が、日本で昇華された七宝の技を、優れた工芸士に自分なりにアレンジしてもらって、身に飾ってみてください。
1.東京七宝
東京七宝は平田彦四郎の凹部に色付けする技術を取り入れ、金属を型押しした溝の中に釉薬を筆で流しこみ、焼成していく方法です。パリ万国博覧会以来、勲章の認識が高まり、明治政府が賞牌制を設けたために、東京七宝の需要が活発になり、これをベースに装身具など多方面に作品を供給するようになりました。
2.尾張七宝
江戸末期に尾張で生まれた梶常吉が、オランダの七宝を研究し、現在の有線七宝の基礎をつくりました。愛知県七宝町でこの伝統技術が継承されています。製法としては土または銀の金属素地を使って柚薬を流し、花鳥風月、風景などをあしらい、図柄の輪郭となる部分に銅線を施す有線七宝が代表的な技術です。


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